ThinkPad X1 Carbon(Gen 9) 購入。

Inspiron 13 7300を購入してからまだ1年半も経過していないが、不満点が多く、作業中にイライラすることが多いので買い替えた。

イライラポイント

洗い出したらいろいろ不満点が多かったので、上位5つに絞った。

第1位:タッチパッド操作が固まる

いちばんイライラしていたところ。不満点の絶対王者

単純にカーソル移動操作や、2本指ドラッグのスクロール操作をすると、結構な頻度で固まる。ブラウジング中にスクロール操作していたり、ウインドウ選択でカーソルを動かしていたりすると、唐突に反応がなくなる。数秒すると回復するのだが、一瞬というわけではないので作業が止まり、とにかくストレスがすごい。

この事象が発生すると思わず汚い言葉を発してしまう。

第2位:ファンがうるさい

発熱がひどいせいか、ファンが常に高回転している。しかも音が『フィーーーーーン!』といった高音のため耳障り。低音であればまだ許容できたと思う。

ファンの回転数が下がることはないのだろうか。

第3位:Insertキーの位置

本来Deleteキーが配置される場所に電源ボタンがあるため、DeleteキーとInsertキーがひとつずつ左にずれている。ターミナルでShift+Insertを使った貼り付けを多用する身としては、誤ってShift+Deleteを押してしまうことが多く、そのたびに手元を見て誤入力を削除し改めて貼り付けを行うのでストレスが溜まる。

第4位:カーソルキーの配置

ブラウジングや作業などはVimキーバインドで操作を行うので、カーソルキーを操作するということはあまりないのだが、例えばExcelを操作したり、なにかの入力項目を操作*1したりといったVimキーバインドが適用できない場面では使用することがある。

Inspiron 13 7300のカーソルキーはpg upキーと<(左)キー、pg dnキーと>(右)キーがそれぞれくっついてしまっているため、手元を見ないで操作した場合、結構な確率で左を押したつもりがpg upを押してして、その結果あらぬ場所にすっとんで慌てることが多々あった。

そんなときは『キーーーーーーーッ!』となることが多い。

キー同士がお互い隙間を挟んで配置されていれば、ちょっと触れたときにどちらのキーを触ったのか判別しやすくなったと思う。

第5位:半端なバックライト

またキーボードに関する不満がノミネート。どうやらこのPC、入力デバイス全体的にストレスの溜まりやすい設計なのではないだろうか。

キーの刻印部分が光るように作られているのだが、光るとシルバーと同化しやすい発色になるため、逆に刻印が判別しづらくなるというひどさ*2

普段は手元を一切みることがないのだが、たまに片手で操作しようと手元を見てキーを押そうとしたときに、光っていてキーがわからずイライラした。

価格が反映されている

Inspiron 13 7300、価格が10万円を切るモデルもあり安い。自分が購入したモデルでも15万円弱で、XPSや他メーカーの同構成PCよりも安かった。不満が残るPCだったが、いい点もそれなりにあって、

  • 軽い
  • インターフェースが多い
  • ノングレア液晶
  • 指紋認証がスリープ状態でも起動する
  • 別途GPU搭載(ただし恩恵を受けたかどうかは定かでない)

といった点は良かった。

ただやはりお値段以上の品質はないわけで、値段なりのPCだったなと思う。そして今後、自分向けにDELL製PCは選択しないだろう。

余談だが、以下の動画にてInspiron 14がおすすめとして紹介されていたが、Inspiron 13で痛い目を見た自分としては信頼性に欠ける評価だなーと感じた。値段と性能だけを見ると良さそうに見えても、実際に使用すると不満だらけになる可能性もあり、こういったレビュー動画を掲載する方々には、是非とも長らく使用した上で評価をしてもらいたいものだ。


www.youtube.com

なおこの方の別の動画はとても興味深くて面白かったので、あわせて紹介しておきたい。


www.youtube.com

購入条件、そして購入に至るまで

まずは購入候補の条件。

  1. アスペクト比16:10か4K
  2. Windows Pro
  3. メモリ16GB以上(可能なら32GB)
  4. SSD1TB

加えてこれも選択できたらなおよしの条件。

  1. SIMフリー
  2. US配列キーボード

そこでまず候補にあがったのがVAIO SX14。色が選べて、4K選択できて、メモリ32GB選択できて、SIMフリーを搭載できて、US配列キーボード選択できる。これはいい!

しかし上記を満たそうとすると40万円前後とバカ高い。でも日本製だから信頼性は高そうだし、またお金をケチって不満が多くなるPCを掴むぐらいならいっそのこと、思い切ってこれを買うか・・・などと1ヶ月近く悩み続けた。

昨年末*3に5万円割引キャンペーンみたいなものがあり、それを適用すれば35万円程度になりそうだったので、いよいよ腹を決めようと実機を見に行った。しかし実機に触れて思いとどまった。理由はキーのサイズ。

他メーカーに比べて少し小さくない?これ絶対、のちのち不満になるやつだ。押し間違いが多くてイライラする!とかそういったブログ書きそうだ。

振り出しに戻ったところで見つけたのがThinkPad X1 Carbon。

www.lenovo.com

IBMからLenovoに移ったときに、もう2度とThinkPadを購入することはないだろうなと思ったのがおおよそ15年前。以前、XPS 13を購入する際に、一瞬、候補にあがったけれども除外したThinkPad

jupitrisonlabs.hatenadiary.jp

価格ドットコムで条件検索しているときに見つけたんだと思う。選択候補にはあがらないと思うけど、一応、見てみようと思って製品情報を見た瞬間、

ええやん!ええやん!

となった。上記の条件、すべて満たしている!そしてこの感じ、デリカ D:5と同じ流れだ。

jupitrisonlabs.hatenadiary.jp

早速、直販サイトでスペック選択して価格を確認。高い!60万円ぐらいする!30万円台に抑えようとするとWindows Home固定構成だったりSIMフリーが選べなかったりと、あとひとつな感じ。

ダメ元で、せめてOSだけでもProに変更可能かどうかサポートに問い合わせ。なんとOS以外も構成変更できて、しかも出精値引きまでしてくれるという。

即決したのは言うまでもない。

最終的な構成は下記のとおり。

  • プロセッサーCore i7-1185G7
  • OS:Windows 10 Pro
  • モリー:32GB LPDDR4X
  • SSD:1TB M.2 2280 PCIe-NVMe Gen4
  • ディスプレイ:14型 WQUXGA(IPS光沢タッチ非対応)
  • LAN:Wi-Fi 6
  • WAN:Qualcomm Snapdragon X55 5G
  • キーボード:英語キーボード
  • ソフトウェア:Microsoft Office Home and Business 2021
  • その他:指紋センサー、TPM搭載、Human Presence Detection(HPD)搭載
  • 保証:1 年間 引き取り修理、3年間 プレミア サポート+翌日営業日オンサイト

光沢液晶が嫌なので非光沢液晶にしたかったができなかったので、別途、16:10用プライバシーフィルターをつけてもらい、総額33万円(税込)。

ThinkPad X1 Carbon 感想

納期に1ヶ月半ぐらいかかり、先日ついに届いたので少し触ってみた感想。

外箱

外箱

本体

本体

起動したところ

起動したところ(プライバシーフィルター付き)

「i」が光っていてよい

「i」が光っていてよい
いいところ
  • 打鍵感がしっかりしていてよい
  • Deleteキーがいつもの位置にあってよい
  • 指紋センサーの認識率が高くてよい(ほぼ失敗しない)
  • ひろびろ画面でよい
  • トラックポイントが打鍵の邪魔にならなくてよい*4
  • インターフェースが多くてよい(USB-Cx2、USB-Ax2、HDMI)
よくないところ
  • さっそく皮脂でタッチパッドが白く汚れているのはよくない
  • ファンが高速で回り続けているのはちょっとよくない*5*6
  • 光沢液晶は長時間コーディングする身としては目が疲れるのでよくない(プライバシーフィルターが活躍している *7 )

しばらく使ってみて、また改めて評価したい。今のところは満足だ。

*1:このブログを書いている最中とか

*2:すべてのキーが見づらくなるかというとそういうわけでもないが・・・

*3:2021年末

*4:昔、i1620、X41、X60と乗り継いできたことがあったが、GやHを打つときにトラックポイントにぶつかることが多かった

*5:Inspiron 13に比べて低音なところが救い

*6:いま、大量のファイルを移行中なのでSSDなどのチップが高温状態なのかも

*7:プライバシーフィルターを抑える爪が邪魔だけど・・・