フリードハイブリッド感想。

前回の記事で、フリードハイブリッドを購入したことを書いた。

jupitrisonlabs.hatenadiary.jp

さる4月14日に納車したので(まだ3~4回ぐらいしか乗っていないが)感想を書こうと思う。走行距離はだいたい150kmほどだ。

乗り心地はやわらか

乗り心地はとてもいい。

やわらかいといっても、ふわふわボヨンボヨンしているわけではなく、段差やデコボコを突き上げなく吸収してくれる、そういったやわらかさ。しかも、やわらかいからといって交差点に入ったときにぐにゃぐにゃするかと思いきや、そこは試乗でも確かめた通りしっかりと踏ん張っていて、ロール感はあまり感じない。

アバルトやキャデラックといった、比較的硬めの足に飼いならされていた身としては、フリードハイブリッドの足回りにはとても感動している。

ファミリーカーすごい。

エンジンブレーキは?

試乗ではその存在にまったく気がついていなかったエンジンブレーキ。納車して運転して初めて「そういえばエンジンブレーキはどうやって効かせるのだろう?」と疑問に感じた。

セレクトレバーを『L』に入れたら、AT車の『2』や『S』みたいな感じでちょっとしたエンジンブレーキが効くのかなと思って試してみたところ、『L』の表記通り強くエンジンブレーキが効いた(=AT車の『L』と同じ)。これだと、下り坂や通常走行時に少し減速して速度調整したいというニーズにはあわない。

なかなか不便だなあと思いながら、シフト操作によるエンジンブレーキは存在しないのか?と思って公式サイトを確認すると、ブレーキ操作によるエンジンブレーキが存在するようだ。

www.honda.co.jp

ある一定以上のブレーキ操作を行うと、自動でエンジンブレーキを効かせることで、安心感のある減速を実現します。

この情報を知ってから改めて運転してみると、なるほど、確かにブレーキ操作したり、下り坂に入るとギアを落としたり一定に保ったりしてエンジンブレーキを効かせていることがわかる。

シフト操作で調整したい身としては、いちいちブレーキを踏みたくないのでちょっと残念なポイントだ。

燃料計デカすぎ問題

メーターについて思うこといくつか。

まず時計表示はとっても助かる。デジタルとアナログの切り替えがあったら、なんだかおしゃれでもっと良かったと思う。

エアコンの状態がディスプレイに出てくれたら良かったなーと思った。エアコン本体に付属している小さなディスプレイはちょっと分かりづらい。

マルチインフォメーションディスプレイは、いまやこのクラスのファミリーカーにもついてくるんだと驚いた。タイヤに空気圧センサーがついていて、その情報がここに表示されていれば、最高に良かった。次回作で搭載してくれると、また次も買い替えたいと強く感じることだろう。

全体的に情報表示はマルチインフォメーションディスプレイに集約してもいいのではないかと思う。

アンビエントメーターはいまいちに感じる。最初、ここが青色に変わったとき、なんの操作に起因して変化したのかわからず、取説で確認したほどだ。それほどまでに直感性のないインターフェースということで、いまいちに感じた。そして取説での説明も短く、

省燃費状態の時はアンビエントメーターの色がグリーンに変化します。

とひとこと書いてあるだけだった。では表記通り、グリーンが省燃費状態、ブルーがもりもりガソリンやバッテリーを消費する状態だとしよう。そうするとライトブルーの状態はいったいなに・・・?ということになる。ほどほどにガソリンだけ消費している状態?バッテリーでアシストしている状態?わからないのだ。次回作では廃止するか明確な定義を決めてほしいところだ。

最後に燃料計。デカすぎる・・・。こんなにデカデカといるのだろうか?そしてまたメモリが細かい。他のユーザーは優先的に燃料を気にしているのだろうか。気にしているのかもしれない。

燃料計にディスプレイまるまるひとつを割り当てるぐらいであれば、代わりにマルチインフォメーションディスプレイをもうひとつここに割り当てて、左右それぞれにタコメーターやパワーフローを表示させたかった。次回作ではデュアルマルチインフォメーションディスプレイ化を強く希望したい*1

室内空間

広々としていて快適。2列目で1時間ほどリモートワークをしてみたが、体育座りのような体勢にはならなかったし、快適に仕事することができた。なお身長は173cm、体重は65kgだ。座席位置や着座位置、リクライニングポジション、その他諸々、条件が変わると体育座りのような体勢になってしまうのだろうか?

4WD車には標準で装備されているサンシェードだが、これは便利だと感じた。もしオプション扱いのグレードを購入検討している方がいれば、サンシェードは装備したほうがいいことを強くおすすめしたい。

荷室は3列目を使用するとすべて潰れてしまうのはすでに購入前に織り込み済みなので問題なし。こればかりは車格的にしょうがない。

おおよその3~4人家族は満足できるのではないかなーと思うのだが、どうだろう。

電動テールゲートの有無を見落としていた

納車してから自分でテールゲートを操作して気が付いた。フリードは電動テールゲートがついていなかった。あれば便利程度の装備ではあるけれど、ファミリー向けのちょうどいい車を謳っているフリードに、まさか装備されていないとは露ほども思わず、これは本当に盲点だった。

ここでドアおよびゲートの開閉に関する操作性をおさらいしておくと

  • 運転席助手席は外側からドアノブに手をかけただけで解錠が行えるセンサーが搭載されている
  • 左右スライドドアは指を軽く引っ掛けただけで電動スライドドアが作動する
  • テールゲートはスイッチを押すだけで解錠できる

という利便性が考慮されている。ここまでできているのに、最後のひと押しとして電動テールゲートが標準(またはオプション)装備していないのはまったく気が付かなかったし、非装備にしている理由がわからない。

惜しい。次回作に期待。

社外ディスプレイオーディオで快適

車載カーナビ不要論者としては、Apple CarPlayAndroid Autoでカーナビタイムをモニターに映し出せればそれだけで満足なので、社外ディスプレイオーディオを納車後につけた。

jpn.pioneer

バックカメラの配線が接続でき、ステアリングリモコンの割り当てが可能なので大変便利で満足の行く品物だった。

ラバーマットよい

フロアカーペットの代替になるのかと思い、フロアカーペットなしでこれを装着してみたが、やはりフロアカーペットの上に敷くことによって車内に統一感が生まれて馴染むものっぽく感じた。したがって違和感ありあり状態である。

ただそうはいってもラバーマットそのものはよい。カーペットだと掃除が大変だし、そのうち汚れも取れなくなってきてげんなりしてくるが、ラバーマットは泥まみれの靴で乗車しても、周りを汚す心配がない!と安心感がある。

惜しむらくは2列目のウォークスルーにはラバーマットがないこと。ここだけむき出しである。なにか適当に社外品のラバーマットを敷いて対応するしかない。

その他

パドルシフトが欲しかった。せっかくのDCT、シフト操作して楽しみたいという気持ちがある。ちなみにDCTはスムーズで良い。パワー不足は少し否めないか。後付でターボやスーパーチャージャーを入れてみたいところだ(存在すればの話)。

全体的に試乗したときの感想と同じで買ってよかったと思える一台。エンジンブレーキ、燃料計は試乗したときに全然気が付かずちょっとした不満点ではあるが、仮に事前に気がついていたとしても購入したと思う。

それほど満足できた車だったということだ。

*1:ちなみに2016年モデルのキャデラックATSは、マルチインフォメーションディスプレイに相当するディスプレイがふたつあって便利だった