選択肢が多いWindows 希望する条件を明確に
新型Macbook Airが出なかったこと、新型Macbook ProのキーボードがMacbookと同じだったこと、macOS Sierraへ部分的に不満があること*1、ASP.NETで開発を行う必要性が出てきたことなど、いくつかの事情が重なったことで真面目にWindows10ノートを探し始めました。
さて、Windows10ノートを探し始めたのはいいのですが、機種が多すぎて候補を絞るのが大変でした。メーカーだけでも、
があります。そこで、いくつかの譲れない条件を自分の中に定めて候補となる機種を選別していきました。
大きさや重量については、ディスプレイサイズが12インチ〜14インチ程度で1.5kg以内に収まること。性能については、CPUは最新もしくは1世代前のCore i7搭載、メモリは16GB以上、ストレージはSSD256GB*2以上であること。そして最も重要な条件としてキーボードはUS配列であること。
キーボードが選択肢を狭める
調べ方の流れとしては、だいたいこんな感じです。
- 価格.comで条件に合いそうな機種を出しているメーカーを選別
- メーカーの直販サイトを見る
- 直販サイトでどの程度カスタマイズできるかカートを操作する
これらの条件を満たすノートを探すのはなかなか大変でした。Macbookと同程度のサイズとなると、メモリ容量がだいたい8GBになってしまいます。この段階で多くの機種は脱落します。そしてUS配列のキーボードに限定してしまうと、選択肢はほぼなくなります。むしろUS配列のキーボードを選択できるメーカー探しのほうが大変です。
US配列のキーボードが搭載されている機種探しは、以下のサイトがとても参考になりました。
よくぞここまでまとめてくださいました!と感動です。
購入候補に入った機種たち
このような感じで探した結果、ぴったりな機種は2機種、惜しかったのが1機種です。
条件と一致した機種
条件にぴったりと合った機種は、DELLの「New XPS 13」とLenovoの「ThinkPad 13」です。
New XPS 13
XPS 13に関しては、モデル一覧の最終ページにある「New XPS 13 プラチナハイエンド・QHD+タッチパネル」のみが条件と一致しました。このモデルは色がシルバーだけで、ローズゴールドが提供されていない点はがっかりです。
拡張性はポート類がUSB-Ax2、USB-Cx1と十分です。欲を言えばMini DisplayPortが欲しかったですが、この薄さでは実現できないでしょう。でもSDカードスロットが付いている点は嬉しいかもしれません。
DELLはノートパソコンページでモデル一覧をフィルタリングしやすいのと、モデルの比較がしやすいのが良かったです。
ThinkPad 13
http://shopap.lenovo.com/jp/notebooks/thinkpad/13-series/13-windows/
ThinkPad 13に関しては、CPUが1世代前のCore i7-6500Uですが、US配列キーボードを選択可能でメモリも16GBに増やせます。ディスプレイ性能でXPS 13よりやや劣っていました*3。その分、お値段も若干安いです。
ポート類についてはHDMIx1が付いている点は良いです。外付けディスプレイへ接続するときに、USBポートを潰さずに済みます。他にUSB-Ax3、USB-Cx1と十分です。
なお上の2機種、バッテリー容量についてはXPS 13のほうが大きいです。XPS 13が60WHr、ThinkPad 13が42WHrとなります。
惜しかった機種
惜しかった機種としては、ASUSの「ZenBook 3 UX390UA」です。
USB-Cx1と拡張性に乏しいですが*4、重量は1kg弱ととても軽く、色使いはパソコンとしては珍しい青色、見た目や本体素材の触り心地はMacbookそのものでした。でもキーボードが選択できない。この機種でUS配列のキーボードを搭載したモデルを望んている方は多いのではないでしょうか。
ASUSは「ZENBOOK Pro UX501VW」が性能的にもキーボード的にも魅力的でしたが、サイズが15型で重量2kgだったのでこれの13型があればなあと思いました。
番外:見た目よし! でも条件に合わず・・・
デザイン的に興味のわく機種もありました。HPの「Spectre 13」や「EliteBook 1030 G1」、Lenovoの「YOGA 900」です。
SpectreとYOGAは先進的なデザイン
Spectre 13やYOGA 900に関しては見た目が良いですし、店頭で触ってみましたがトラックパッドの触り心地も良かったです。ポート類はUSB-Cx3でUSB-Aが無いのがちょっと残念ですが、3ポートもあれば拡張性はまずまずでしょう。YOGA 900はUSB-Ax3(3.0x2、2.0x1)、USB-Cx1で十分です。しかしこれらの機種はメモリが8GBなのとキーボードがJP配列だけなので候補から外れました。
EliteBook 1030 G1に関しては、CPUがCore mという点、キーボードがJP配列という点で候補から外れました。
HP製品に関する余談
ちなみにHPでは、「ProBook 430 G3」や「EliteBook 820」でキーボードをUS配列へ変更することが可能ですが、OSも合わせて英語版に変更しないとダメなようです。またこれらの機種で要求する性能へ近づけようとするとかなり割高な金額になってしまいます。
余談ですが、HPの「15-ay000」は慣性スクロールの挙動がOS X(やmacOS)などに似ており、操作していて気持ちよかったです。
選択したのはDELL ほぼ一択という状況
最終的に今回はDELLの「New XPS 13」を購入しました。性能、見た目、触った感じとほぼこれ一択しかないような感じでした。ちょっとした不満点としては、本体が開けづらいです。どこにも切り欠きが入っていないため、液晶とキーボードの間に指の先を入れるスペースがないです。
Lenovoの「ThinkPad 13」を選ばなかった理由としては、
といった点です。他に、店頭に展示してあったモデルの液晶部分と本体部分に隙間が空いていた点はがっかりでした。展示品だから触られる頻度が多いのでしょうがないかもしれませんが、いつか自分が購入したものも同じことになってしまったら嫌だなと。
Windows10ノート探しは自分の条件が厳しくて選択肢が少なく大変でしたが、キーボードの条件を緩めれば選択肢は広がると感じました。
Windows10で操作性は向上した
店頭でいくつかのWindows10ノートを触って操作しましたが、トラックパッドを使った操作がOS Xに近づけてあり使いやすくなったなあと思いました。2本指スクロールで慣性スクロールができますし、ピンチやズームなどもできます。3本指スワイプでアプリ切り替えも、慣れてくると便利です*6。ブラウザの戻ると進むができませんでしたが、何らかのソフトウェアで実現できるのかもしれません。
Macユーザーの方は一度操作してみることをオススメします。
開発環境はMacに近づけられるか 今後の検証課題
商品が届いたらターミナル環境やVim環境などを整備してみて、Macと比べて良い点悪い点、XPS 13やWindows10の操作性について言及する予定です。