踏ん切りをつけた
踏ん切りがつかず、ずーっとどうしようか悩んでいたところ、ヨドバシカメラのサイトで安くなっていた型落ちの『Dell G7 15(7588)』を見つけた。お値段は113,280円。
早速、在庫のある店舗に来店し、大きさや操作性を確認。少しスペックが上である『Acer Nitro 5』が129,380円で販売されていて、差額16,100円でかなり悩んだが、Acerは来店した店舗には在庫がなく、実物確認もできないためやめた。そして『Dell G7 15(7588)』を購入したのだ*1。
吊るしのノートパソコンは、OSやキーボードを変更できないところが嫌で敬遠していたので、今回は久しぶりの購入だった。OSは必要になったらProへアップデート、メモリは不足を感じたら追加、SSDも不足を感じたら換装、JIS配列キーボードはWindows10の設定から『英語キーボード(101/102キー)』に変更でなんとかすればいいと考えたので、吊るしの購入に踏み切れた。
実際、キーボードについては『英語キーボード(101/102キー)』にすると、ほぼお望み通りの配列に変わってくれて、あとはChange Keyというツールで少し調整するだけで快適になった。
ちなみにテンキーは永久に使うことはないだろう。
スペックについて
発売されたのが2018年6月なので、CPUやグラフィックボードは型落ちだ。
- 第8世代インテル® Core™ i5-8300H
- Windows 10 Home (64ビット)
- 128GB M.2 PCIe NVMe SSD + 1TB 5400 rpm 2.5インチ SATA HDD
- NVIDIA® GeForce® GTX 1050 Ti 4GB
- 8GB, DDR4, 2666MHz
CPUやメモリ、ストレージについては割と何でも良かったのだが、グラフィックボードだけは妥協しないようにした。グラフィックボードに関する知見はほとんどないのだが、いろいろなレビューや検証サイトを見た感じだと『Ti』のつくモデルは性能の評判が良さそうだった。
当初はGTX 1660 Ti 6GBの搭載された新型を検討していたが、GTX 1050 Ti 4GBがコスパ的にも評価が高かったので、これを搭載したノートパソコンを検討に加えることにした。結果として、安く入手できたので良かったと思う。
FINAL FANTASY XIとしての性能はどうか?
インストールしてSurface Proから設定を移行、『アビセア - ブンカール』のクモが密集しているエリアで、メイジャン属性杖の試練をこなしてみた。
- ウィンドウモード(1920x1080)
- 描画精度は1920x1080
- 品質はすべて高品質、なめらか
- あとはすべてデフォルト
10体ほど釣ってきて戦闘をしても驚くほどコントローラーの反応が良い。またグラフィックがカクつかない。とても高精細で、Surface Proでも同じ設定を使っていたのにも関わらず、新しいノートパソコンはとても描写がキレイだ。そしてなにより、本体が全然熱くならない!
ただ、ご多分に漏れずこのノートパソコンでも、内蔵グラフィックが9割方仕事をしていて、GTX 1050 Tiはほとんど仕事をしていない。ということは『驚き』についてはGTX 1050 Ti ではなく内蔵グラフィックのおかげだったのだ。そんな驚愕の事実にすこしよろけてしまったが、GTX 1050 Tiを活かすには、やはり『dgVoodoo 2』は必須のようだ*6。
インストールや設定項目については、比較的最近の情報と思われる下記の記事を参考にさせてもらった。これで無事に、GTX 1050 Ti 『も』使ってくれるようになった。
1点だけ気になることがあり、メイジャンモーグリの輪郭がぼやけているのだ。他のモーグリはくっきり輪郭が表現できているが、メイジャンモーグリ3体だけがなぜか輪郭がぼやけているだ。もともとこういうものなのだろうか?Surface Proだと気にならなかったのだが・・・。
とにかく、型落ちにも関わらずとても快適に遊べる。FF11であればスペック的に十分すぎるほど足りているようだ。
設定の移行はFINAL FANTASY XI Configで
データ移行に関して検索すると、ほとんどの記事ではFF11インストールフォルダ内にある『USER』を移行する方法を説明している。ただ、ゲーム内の設定やPCに保存したマクロの移行だけであれば、Configアプリで十分だと思う。元のPCで保存して書き出したファイルを新しいPCへコピーし、復元で読み込めば完了という簡単さだ。
ただしスクリーンショットについては、やはり手動で移行する必要はあるのだろう。
下記の記事では、Configの各設定項目に関するの詳しく説明があるので参照することをおすすめしたい。
dgVoodoo 2の補足
dgVoodoo 2のクイックガイドを真面目に読んだ。インストールガイドもクイックガイドが担っているようだ。
インストールについては、以下のQ&Aが該当しているようだ。
Q: So how can I use it exactly for my old games or other applications?
A: If your game is a 3Dfx Glide one then just copy (以下省略)
FF11はもともと32bit版DirectXを使用していたので、以下の一文を参考にするのが良さそうだ。
If it's a 32bit DirectX application then copy
これを読むと、下記の4ファイルを対象ゲームのインストールフォルダ(FF11だと『C:\Program Files (x86)\PlayOnline\SQUARE\FINAL FANTASY XI』)にコピーするように書かれている。
- DDraw.dll
- D3DImm.dll
- D3D8.dll
- D3D9.dll
どこかのサイトで、『dgVoodooCpl.exe』もインストールフォルダにコピーするような記述があったけれど、このファイルはコピーする必要はなさそうだ。
dgVoodoo 2の役目としては、以下のQ&Aに書かれていた。
Q: What is dgVoodoo? And where is the installer?
A: dgVoodoo consists of components substituting the implementations of various graphics API's like 3Dfx Glide and Microsoft DirectX up to version 9.
これによると、3Dfx GlideやDirectX9までのいろんなグラフィック系APIを、置き換えるコンポーネント群のようだ。要約すると、古いAPIをDirectX10以降のAPIとして認識するように置き換えるためのコンポーネントだと思う。これによりFF11の3D系処理が新しいAPIを使っているとみなされ、外付けグラフィックボードで処理するようになるのだろう。
以下の記事を読んだ上での訂正と推測。実行ファイル (FF11だとpol.exe) と同じ階層にdgVoodoo 2から配布されているD3D8.dllなどのDLLを配置すると、FF11インストール時にインストールしたDirectXのDLLよりも優先的に読み込まれるため、結果として最新のDirectXに対応したソフトウェアと見なされて外付けグラフィックボードを使うようになるのかもしれない。
総合的に満足
さて新しいノートパソコンに変えたことですこぶる遊びやすくなった。お値段としても妥協できる範囲で良かったと思う。キーボードはJIS配列だとUS配列が使えないという先入観があったがそんなことはなく、少しの変更で違和感ない配列に変更することができた。
欲を言えば、もう少しメモリがあると良さそうな点だ。FF11以外は何も使わないのであればギリギリ大丈夫そうだが、ブラウザのタブをたくさん開くだとか、少し仕事でも使うとなると16GB以上は必要になるだろう。
ただ当面はFF11専用機だ。