Andaseatの最高峰モデル「Kaiser3」の感想

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人生初のゲーミングチェア。デスクワーク主体のため、いつかは良い椅子を買おうと考えていた。そしていろいろ悩んだ末にKaiser3を購入した。

まずは結論から

腰痛い。全然体に合わない。

それでいて10万円近く支払っているんだから困った。

「高いから良い」というものではないということを身をもって体験した。

中古のオフィスチェアで十分だと思った。

購入したもの

  • Kaiser3本体
  • マグネット式拡張テーブル

期待外れだった

製品ページを見ていて惹かれたのは以下の点。

  • マグネット式 冷却ヘッドレスト

  • 人間工学に基づいた内蔵型の4方向可動ランバーサポート

だいたいのゲーミングチェアに備わっているヘッドレストとランバーサポート。いずれもクッションを椅子にくくりつける構造に対して、Kaiser3はマグネット着脱式や内蔵式なのでスタイリッシュだと思った。

実際使ってみると、以下の問題点が発覚した。

  • ヘッドレストを使わないとき、他にくっつけておける場所がない
  • ランバーサポートを最大限引っ込めても腰にあたって邪魔

まずはヘッドレストから。

ヘッドレスト、使ってみると邪魔という感想。なんかしっくりする位置にこない。

細かく調整でき、首への負担を軽減します。

確かに調整は可能だが、調整可能域が狭いと思う。逆に首から肩まで凝ってくる始末。

そういった理由からヘッドレスト利用はやめようと思ったのだが、使わないときに収納する場所がない。結局、棚にしまうことになり、余計な収納スペースが必要になるという点が最悪だなと思った。使わないときのことまではメーカーも考えなかったのだろう。

続いてランバーサポート。

これ痛すぎる・・・。最大限引っ込めても平らにならないから背中にあたって痛い。高さ調整幅が狭く、自分の背丈や体型では腰の位置まで降りてきてくれない。ちゃんと深く腰をかけているのだけれど・・・。

上下とサポートの強弱を簡単に調整できます。

おかげさまで背中の一点が圧迫されていて、時折そこがしびれてくる。なぜ強弱のうちの弱=0になるよう設計しなかったのだろうか。これなら着脱式のほうがよっぽどいい。

マグネット式拡張テーブル

オプションで購入したテーブル。便利は便利なのだが、収納性がとにかく悪い。

使わないときは肘掛けに立てかけておく構造なのだが、これが意外とダメ構造。マグネット固定で立てかけるのだが、マグネットにくっつく箇所が少ないため安定性が悪く、椅子が回転してテーブルと足が触れるだけで落下する。テーブル自体の重量が3.6kgなので、落下するとかなり危ない。

立てかけておくと危険なので、デスクの上にドンっと置いておくしかなく、結局使っていないときは邪魔になるのだった。

ちなみに椅子から立ち上がるとき、いちいちこのテーブルを外してはデスクに置いて、という手間が発生するので、利便性はかなり薄い。16,500円を払う価値はないと思う。

なんかもっといいやり方があったのでは?と思わずにはいられない。

座面が大きくて合わない

身長が180cm以上あると合いそうな気がする。座面位置を調整できず、一番奥まで腰を掛けようとしても届かない。これが原因でランバーサポートが合わない気がしている。

なんで座面位置を調整する機能をいれなかったんだろうなあ。試座したけど、座面位置が自分と合わないところまでは気が付かなかった。当方173cm、膝裏がめいいっぱい椅子にあたるので、足が疲れている。

スキー場のリフトに乗っているときの、スキー板とスキー靴の重さに足が引っ張られて太ももが痛い状態と表現すれば、わかる人にはわかってもらえそうな気がする。

肩のところ、痛い

痛いばかりが続く感想。

肩付近のところに空いている穴、自動車のフルバケットシートみたくてええやん!と感じたのも、この製品を購入したひとつの要因だった。

これ、自分の体型だと肩にあたることが最近になって判明した。ハンドル握ると肩が前にでるため当たらない構造なのだけれど、デスクワークだとそうはいかない。加えて、マグネットテーブルの上にPCを置いて作業するから、余計に肩が後ろへ下がっているのかも。

デスクワークにこの穴は不要。

どこの高級車を手掛けたのだろう

疲れ知らずで快適に作業をしたいプロフェッショナルなあなたへ。

キャデラックATSに乗っていた身としては、どこが「まさに高級車の座り心地。」やねんと盛大につっこみたい。おおよそ高級車のシートとは程遠い。特にランバーサポートはひどい。

本当に高級車にここの製品を納品しているのかな?

 

別の椅子に買い替えたいところだが、買い替えたとしてこの椅子をどうすればいいのやらという問題があって踏み切れない。