D5300とレンズ。

2015/2/16追記
カメラの感度を比較できるサイトがありました。カメラ選びやレンズ選びの基準に使えるかと。
Imaging Resource "Comparometer" ™ Digital Camera Image Comparison Page


D5300購入からそろそろ1年。いろいろ撮りました。画像加工技術もそれなりに上達しました。
この1年弱で、いくつかレンズを使ってきたので、それぞれについての感想を。

AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8G

(勝手な自分の推測だけど)もっともみんなが買うか興味がある単焦点レンズ。そして自分的にはもっとも出番がないレンズ。
レストランのテーブルに置かれた、見た目もステキでおいしい料理を撮影するにはいいと思う。だいたいそういう場所は少し暗いので、このレンズの明るさはありがたい。で、背景を簡単にぼかせるので、「うほっ!いい写真!」って自己満足もできるし、人に見せてもおおむね好評を得られる。ただ絞り値を適切に調整しないと、ピントのまわりしか焦点があっていなくて、それ以外はボケるということもある。
屋内、屋外でのポートレートでは、自分的に使うのが難しいと感じた。自由に歩いて構図や画角を決められるシチュエーションでないと、思ったような写真にならない。まあでも、トリミングして思い通りの構図を得ることはできるのかも・・・。画像加工技術が上達していく頃に、このレンズを使わなくなっていたのでなんともいえず。
価格が安くて手が出しやすいが、人によっては用途が限られて使いづらく感じる。

AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR

キットレンズ。自分的にもっとも使うレンズ。だって便利なんだもん。
価格.comの書き込みでも、便利ズームってよく言われているのを目にする。だが、デジイチを買った頃には、まったく便利さがわからなかった。むしろ、単焦点レンズのほうが全然いいと思っていた。なにより、単焦点レンズはボケが簡単に出せるから、被写体を明確にすることができるし、ちょっといい感じの写真にできるからね。
デジイチ入門時は、このレンズはうまく扱えないと思う。いろんな画角で撮れてしまうから、目的のはっきりしないつまんない写真を量産する。たとえば、観光地の記念撮影で人物撮影を行うとき、どうしても全身をいれる衝動に駆られて広角側で撮影してしまう。するとほんとにただ撮りましたってようなつまんない写真ができあがる。
し・か・し!このレンズで根気よく撮り続けていると、あるときいろんな画角で撮れることの便利さがわかるようになる。実は望遠でバストアップを撮ると、上手に背景がボケて人物が際立つ写真が撮れることに気づくとか。自由に動けない場所での望遠側のありがたみとか。広角側はあんまり使うことがないな。常用している焦点距離は、だいたい50mm-100mmあたり。あと、どのレンズにも言えるけど、トリミング必須。
自由に画角が調整できて、なおかつトリミングでさらに構図と画角を変えられる。便利!

AT-X 116 PRO DX II 11-16mm F2.8

トキナー製の超広角レンズ。NIKKORの同種よりかなり安い。
風景を大きく切り取りたいという撮影には非常に向いている。明るいレンズなので、星空の撮影にも向いている。場所によるかもだけど、夜景の撮影にもいいかも。しかし、ポートレートには絶対不向き。肉眼よりもだいぶ小さく写るからね。
あとこのレンズで良かったなと思ったのは、近くにある大きな被写体の全体を撮影したいときや、広く写真に収めたいとき。例えば車の全体を写すとか。通常のレンズだと、後ろに仰け反っても全部が入らないけど、こいつなら普通に撮るだけで全部入る。
出番はかなり限られるので、明確な目的がない限りは手を出さなくてもよいと思われる。

AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G ED

大三元と呼ばれるNIKKORのお高いレンズ群のうちの標準ズームレンズ。お高くて買えないので、自分はレンタルで。
いやはや、これさえあれば他はいらないと思えるほど便利。しかも、レンズそのものの性能がいいので、ほんと綺麗に写せる。DJイベントの撮影に使ってみたが、このレンズが明るいため、ライブハウス真っ暗でDJの手元にしか光源がなくても、フラッシュなし+ISO3200でノイズは出るけど気にならない程度の画質の写真が撮れる。キットレンズで撮っていたとしたら、たぶん画像加工段階でかなり明るさを調整して、ノイズのきつい画質になったであろうと思われる。
ほんとレンタルでいいから、一度お試しして欲しいレンズ。

AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VR II

大三元のうちの望遠ズームレンズ。やはりレンタル。
こいつも明るいレンズなので、暗がりの撮影でも綺麗に撮れる。ツインリンクもてぎでのレース撮影、渋谷ミルキーウェイでのライブ撮影に使用したが、ライブでは広角側が足りなくてアップの写真ばかりにwそれでも、すっごく演者が際立つかっこいい写真がたくさん撮れた。レース撮影は、もっと望遠があってもいいかなと思うけど、トリミングするのでこのレンズでも十分かなと思う。
場所が許すなら、運動会の撮影、子供の演奏会の撮影、ディズニーのパレードの撮影などの、近くによりづらいシチュエーションでは、このレンズが威力を発揮できるはず。人物のバストアップ撮影も、背景がめっちゃぼけるのでいい写真が撮れるよ!
ライブハウスでは、箱の大きさにもよるけど焦点距離的に「AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G ED」が適していると思われる。

作例

論より証拠。作例を。なお、画像加工はしています。主に、ホワイトバランスの調整、露出/コントラストの調整、トーンカーブによる明るさの調整です。撮って出しがなくて参考にしづらいかも・・・すまん。

函館本線。
焦点距離 35mm, f/3.5, 1/60sec, 0.3 EV, ISO 100, Manual, VIVID
お肉。
焦点距離 35mm, f/5.6, 1/400sec, 1.0 EV, ISO 100, Manual, VIVID
Golden Gate Bridge
焦点距離 35mm, f/8.0, 1/540sec, 0.0 EV, ISO 100, Manual, VIVID

  • AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR

ナナカマド。
焦点距離 75mm, f/5.0, 1/1000sec, 0.0 EV, ISO 100, Manual, VIVID
森のガーデンの上にある丘陵地。
焦点距離 18mm, f/11.0, 1/50sec, 1.0 EV, ISO 100, Manual, VIVID
スノーボード2
焦点距離 85mm, f/5.3, 1/800sec, 0.0 EV, ISO 100, Manual, VIVID
今村 陽一 vs 川畑真人
焦点距離 105mm, f/6.3, 1/640sec, 0.7 EV, ISO 100, Manual, VIVID

  • AT-X 116 PRO DX II 11-16mm F2.8

懐かしのホンダ。
焦点距離 11mm, f/5.0, 1/100sec, -1.3 EV, ISO 800, Manual, VIVID
これがいわゆる、被写体が近すぎるときに全体を撮りたいシチュエーションでの撮影。らくらく収まる。
もてぎと笠間の間のどっかの山奥Part2
焦点距離 11mm, f/2.8, 8/1sec, 1.0 EV, ISO 1600, Manual, VIVID

  • AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G ED

都庁からの夜景1。
焦点距離 31mm, f/2.8, 1/15sec, -0.3 EV, ISO 3200, Manual, VIVID
DJ1。
焦点距離 44mm, f/2.8, 1/60sec, 0.3 EV, ISO 3200, Manual, VIVID
DJ3。
焦点距離 48mm, f/2.8, 1/60sec, 0.3 EV, ISO 3200, Manual, VIVID
DJ2。
焦点距離 42mm, f/2.8, 1/60sec, 0.3 EV, ISO 3200, Manual, VIVID
DJ4。
焦点距離 32mm, f/2.8, 1/60sec, 0.3 EV, ISO 3200, Manual, VIVID

  • AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VR II

Audi R8 LMS ultra(ノックダウン予選Q1)
焦点距離 200mm, f/11.0, 1/100sec, -0.7 EV, ISO 100, Manual, VIVID
ギタリスト。
焦点距離 70mm, f/2.8, 1/60sec, -0.7 EV, ISO 500, Manual, VIVID

結論

無理に単焦点を買わなくても、キットレンズでいいじゃない。