2日目はバースというロンドンから西へ、およそ200kmほどに位置する小さな町へレンタカーで移動。
都内なんて目じゃない道路事情
朝から大英博物館に訪れ、その後、Russell SquareのHertzで予約していたレンタカーを借りる。大英博物館についての感想はまた後日。2日目は車について熱く綴りたい。
借りた車はプジョーの3008というSUV。分かってはいたけけどマニュアル車。SUVでマニュアル車とか、日本では希少種ではなかろうか。
車に乗り出してから早々に、ロンドンの市街地はとんでもなく走りづらいことが分かる。
まず道が狭い。渋滞緩和の施策のためか、バスレーンがメインストリートにはたいがいあるため、全体的に片側2車線道路が多い。でも、道幅そのものが狭いため、1車線の幅が体感で2mぐらい。狭い。
加えて、路上駐車がすごい。駐車場事情が良くないことから、ロンドン市街地はロードサイドのパーキングが多い。パーキングエリア確保のため、これは致し方ないと同情はするのだが、確保している場所がひどい。片側1車線の対面通行で、全体の道幅が5m程度の道路の両脇にパーキングエリアが設けられているのである。もちろん両サイドに車が停められているため、走行している車はギリギリすれ違うことができるか、またはすれ違うことができずに譲り合って待つのである。レンタカーだったので非常に気を使う場面だった。
続いて信号が多い。体感でしかないが、100m以内にひとつの信号みたいな感じで、走り出して3速にシフトチェンジしようかなぐらいで赤信号にあたる。そんなもんだからクラッチ操作が多くてしんどい。都内のほうが断然スムーズに車が流れていると感じる。
そして案内が分かりづらい。日本の道路は4車線もある幹線道路だと、たいがいは案内標識が充実していると思う。しかしロンドン市街地は新参者には容赦なく厳しい。交差点手前までいかないと、いまの車線が直進できるのか、左折専用レーンなのか、行き先がどこなのかわからないのである。
その他、走りづらさをあげるとしたら、歩行者の横断方法や、せっかちでストレスフルなドライバーだろう。
渋滞で交差点が詰まると、歩行者は赤信号であってもためらいなく横断を始める。これはなかなか危なくてヒヤヒヤした。歩道で待っているこの人、よもや急に横断してこないよな?という、『かもしれない』運転が常に付きまとう。気を緩める機会が少ないので、精神的な披露が日本に比べて倍増である。
前述した通り渋滞がひどいため、ドライバーは結構せっかちで、信号のある横断歩道に歩行者がいても、たいがいは譲ることはない。こちらが歩行者を行かせるために停車すると、後ろからクラクションをビービー鳴らし始める*1。日本と一緒…。
以上のことから、ロンドン市街地での運転は圧倒的におすすめしない。運転で疲れてしまって観光どころではなくなるだろう。
バースもまたひどかった
ハイウェイを乗り継いでバースまで。ハイウェイは途中、50マイル制限*2で速度を監視し続けるエリアが何箇所かあり、そういうところではみんなおとなしく速度を必ず守っていて、なんだか可愛らしく思えた。制限が解除されると、水を得た魚のごとくまた飛ばし始めるのだった*3。
ハイウェイで気づいたのは、イギリス人でも車間ツメツメで運転する人が多かったり、イキリ運転はドイツ車が多かったり、アメリカと比べて日本車は少なく、ボクスホール?やドイツ車が多かったりした。
バースは郊外の田舎町といった趣きで住宅街が多い。しかしここもまた道路事情がよくないのである。
バースの場合はロンドン市街地でもあげた路上駐車。いたるところに、片側1車線のバス通りであっても路上駐車が多いのである。そんな状態だからすれ違うことが多く、とても運転に神経を使ってしまい披露の蓄積が半端ないのである。
ロンドン市街地を走っているときは、ロンドン市街地の運転だけ避けるようなドライブルートをおすすめしたいと考えていたが、郊外でもこれなので、全般的にレンタカーで観光するルートは選択しないほうがいいだろう。バスツアーを利用するのが断然良いと思う。
しかし私は運転が好きなので、次回訪れる機会があれば、またレンタカーを借りてしまうだろう。