初めてイギリスを体験し、いろいろ感じたことを書こうと思う。
イギリスのトイレ事情
ウォッシュレットがない。いや、探せばどこかにあるのかもしれない。少なくとも、ヒースロー空港、今回宿泊した各ホテルにはなかった。
ウォッシュレットで洗い流せないので、ペーパーでお尻を拭いただけではキレイになっていないのではという不安からストレスを感じた。日本へ遊びに来たイギリス人は、日本のウォッシュレット文化を見たり利用したりしてどう感じたんだろうか。ぜひイギリスにも!と思う人はあまりいないのだろうか。
ちなみにトイレの形状がラウンドスクエア型が多かった。なんだか慣れないためか使いづらかった。
イギリス人の運転技術は高い
特に縦列駐車がめちゃくちゃうまい。一発で縦列駐車を完了させる。あとはだいたいの車がマニュアル車なのか、基本的に男女ともに運転に慣れている感じがした。
大英博物館
とてもよかった。基本的に入館は無料だが、入り口や館内で寄付を募っている。入り口でお気持ち程度に寄付した。
世界中の多くの人が大英博物館についてレビューしていると思われるので、自分からの感想は特になし。行って損はないし、行くなら半日程度の時間を見込んだほうがいいと思う。
お土産コーナーが大きいので、ここでイギリス土産を調達するのもいいと思う。
ヒートパイプ?
宿泊施設にあるタオルを乾燥する器具。調べてみたら「Heated Towel Rail」と呼ぶようだ。これ、日本の宿泊施設にも導入してほしいと思う。
食事について
イギリスはメシマズっていう評判をよく聞いていたけど、今回食べた食事はどれも自分の味覚にあうおいしさだった。人によっては味付けが好みではなくてまずく感じるかもしれない。
ホテルは、パンとハム、ジャム類の種類の提供が多めで、そこは個人的に嬉しかった。食パンにハムとチーズを挟んで、ホットプレートみたいなので挟んで焼く機械は、日本のホテルにも欲しい。
レストランはあまり行かなかったけど、バースのSALLY LUNN'Sは良かった。日本好きのウェイトレスの女の子が、勇気を振り絞って日本語で説明してくれて感動した。上手な日本語ですねって褒めたら、すっごい喜んでいた。自分が逆の立場でもやっぱり喜ぶと思う。
コンプレックス
イギリス人、みんな美男美女揃いでコンプレックスなんてないんだろうなーと思っていたけど、実は鼻が高いことや背が高いことにコンプレックスを感じてるのでは?と思ってネットを検索してみたところ、鼻はコンプレックスらしいという記事がいくつかヒットした。
日本人からしたらパーフェクトな外見だけど、日本人にはわからない悩みを抱えているのだろう。
ローマンバース
映画『テルマエ・ロマエ』に出てくるような雰囲気の、入浴施設の遺跡。バースは温泉が湧いているそうだ。
入場料はかかるものの、ローマンバースは見どころが多くて面白い。ところどころに、当時の様子を再現した映像が流れているが、子供に見せていいのか?ってような裸のシーンがあったりして、なんだか他人事ながらソワソワしてしまった。
イギリスの街並みや都市の発展
都市の景観を政策として重要視しているのかそうでないのかはわからないが、19世紀ごろ*1の景観を維持しているように思えた。パディントン駅から電車が発車したときに見えた街並みは、社会科の教科書で見た、産業革命ごろの雰囲気に似ているような気がした。
イギリスの良さは、古い景観をなるべく崩さないように当時のママ維持し続けていることにあるかもしれない。ホテルや一般住居は、おそらく内装だけこまめに改修を入れて使い続けているように思える。しかし、逆にこういった政策が、イギリスの発展を多少なりとも妨げているように感じた。
ロンドン市街地の一部地域では、タワマン建設やビル建設ラッシュぽいところもあったが、もしイギリスがもっと都市の再開発を積極的に行っていたら、今よりもっと経済的に上位の国家になっていたんだろうなあと、素人ながらに考えた。
イギリスの道路
ロンドン市街地の道路は、すべてにおいて狭い。おそらく再開発ができないため、道路の拡幅工事ができないのだろう。都市部のイギリス人は、相当ストレスが溜まっているのではないかと危惧した。
ロンドン市街地の道路の狭さは、都市の構造が原因だと思うが、郊外の道路もハイウェイ以外は狭い道路が多い。下記のブログに掲載されている写真の道がほとんどだ。
道幅は5m弱、路肩なし、退避する場所なし、制限速度50m/h(約80km/h)の道が延々と続くため、気の休まる場所がない。景観のいい場所に出くわしても、路肩に車を寄せる場所がないため、全部素通りしなくてはいけない。
こういった道でも大型トラックやトレーラーが通るため、じわじわと精神を削られて、目的地に到着することには疲れ果てるのだった。
スーパーで買えるお菓子
WALKERSのポテトチップは、軽い食感でおいしかった。オレオのTHINがないかと探してみたが、イギリスは『McVitie's』の総本山なので、マクビティのビスケットの種類が多かった。
スーパーでお菓子のお土産を買うなら、かさばるけどWALKERSのポテトチップかMcVitie'sの日本で売っていないようなビスケットがいいかもしれない。他に興味を引くようなお菓子がなかった。
ターミナル駅にだいたい存在する『Hotel Chocolat』でチョコレートを買うのが、一番無難かもしれない。日本にもいくつか店舗があるみたいだが、たぶんまだまだ認知度が低そうな気がするので、イギリス土産で持ち帰っても大丈夫だと思う。
道路標識
初見殺しの標識たち。
日本では、主要な道路が交わる交差点にはだいたい、数百メートル手前から行き先の案内板があったり、自分のいるレーンがどの進行方向に対応しているか表示があったりするが、イギリスの道にはあまりそういった標識はなかったと思う。交差点直前でどこに向かうのかわかったりしたので、焦るシーンがちらほらだった。
他になにか優しくない標識があったかと思いだそうとしてみたが何も出てこなかったので、あまり標識自体なかったのかもしれない。
地下鉄の狭さ
とにかく狭い。大江戸線より狭い。イギリス人は背が高く、みんな天井に頭がつきそうになっていて不満はないのか?と思った。
歩行者のマナーと運転手のマナー
ロンドン市街地になるが歩行者のマナーは悪い。北京なみとまではいかなくても、おそらく日本より悪い感じ。
歩行者用の信号が赤でも横断するのは日本でも見かけるが、日本の場合は脇道にかかる信号のような比較的道路幅の狭い場所*2で、イギリスの場合はメインストリートで信号無視の横断をする。彼らは車が来ていたとしても構わず横断していく。いつか事故にあったとき、後悔するのだろうか。
こちらもロンドン市街地になるが、自動車やバイクの運転マナーについて、横断歩道に歩行者がいても止まらないのは日本と同じ。いつかどこかの記事で、歩行者優先を守らないのは日本ぐらいだみたいな記載があったけど、イギリスも同じだった。記事の作成者は、日本以外の世界を知らなかったのだろう。
裏の路地で、道路を横断しかけていた人がいたので停車して待っていたら、後ろからクラクションを鳴らされた。これも日本と同じ。よっぽどストレスが溜まっているのだろう。鳴らしたあと、歩行者がいたことに気づいて、道を譲るジェスチャーをしていた。焦りなさんな。
ちなみに彼らは制限速度はとっても遵守する。街中で30マイルのところを40マイルとかで爆走するような運転はしない。これはとっても偉い。高速道路で速度チェックエリアの表示が出てくると、全員制限速度をきっちり守って運転する。日本人は全員、見習って欲しい。
ホテルの朝食、ホテルの駐車スペース
日本の朝食バイキングよりは、イギリスのパンやハムが主体の朝食のほうが好みだ。nutellaが置いてある点もとてもよい。あれはとても美味しい。
2日目、3日目に宿泊した『Cranleigh Bath』は、パンにシリアル、ヨーグルトにカットフルーツ、バターやはちみつ、牛乳やオレンジジュースと、なかなかボリューム満点で食べきれないぐらい選択肢があってよかった*3。
ラウンドアバウト、交差点
ラウンドアバウト初体験だったわけだが、ウインカーの出し方がわからなかった。
何日間か運転してわかったのは、ラウンドアバウト進入後に行きたい方向に対して、事前にウインカーを出して知らせておくのがお作法みたいだ。
例えば下記サイトに掲載されているラウンドアバウトの標識の場合。ラウンドアバウトの先には3方向の出口がある。左側の出口に出たい場合は進入時に左ウインカー、右側の出口に出たい場合は進入時に右ウインカー、直進方向の出口に出たい場合は何も出さずに進入する。
http://hanatoeikoku.sunnyday.jp/gazouengland/roundabout2.jpg
続いて、下記サイトに掲載されているラウンドアバウトの標識の場合。ラウンドアバウトの先には2方向の出口がある。左側の出口に出たい場合は進入時に左ウインカー、右側の出口に出たい場合は進入時に右ウインカーで進入する。
https://www.flickr.com/photos/iainh124a/27499247147
しかし下記サイトに掲載されているパターンについては、どのようにウインカーを出せばいいのかわからない・・・。実際に走ってみればわかるのかもしれないが。
https://stat.ameba.jp/user_images/20181127/18/chinane29/f9/14/j/o0400030014310925521.jpg?caw=800
ラウンドアバウトの画像を検索して気づいたが、日本でも結構導入している交差点が増えているようだ。日本ではまだまだ全国的に普及していないラウンドアバウトだが、イギリスの郊外ではラウンドアバウトが連続しているなど、かなり目にする機会が多い。
ラウンドアバウトついでに、ラウンドアバウトではない交差点だが、イギリスは3差路の交差点が多いように感じた。交差点について思ったのはこれだけだ。
レンタルWi-Fi
今回、国内で借りていくのをやめ、英国政府観光庁提供のWi-Fiをレンタルした。国内で借りるよりも断然安い。通信品質については、ちょっと遅いかなという気もするが、ブラウジングするぐらいなら問題ないし、ホテルにいる間はホテルのWi-Fiを使えばいいので、あまり問題を感じなかった。
マニュアル車
久しぶりに運転したマニュアル車。慣れない土地なので緊張したが、走り始めてみると全然余裕だった。慣れてくると、これが意外と楽しい。ただ、ロンドン市街地でマニュアル車は結構つらい。渋滞が多いので基本2速。ちょっと進んで3速にいれるがすぐに詰まって2速に戻す、の繰り返しで疲れた。加えて、今回借りた車(プジョー 3008)のクラッチがなかなか重いので、ほんと蹴っ飛ばす感じでクラッチを踏んでいた気がする。
郊外に出ると、WRCでも開催しそうな雰囲気のワインディングロードが多いので、マニュアル車だと雰囲気がでておもしろかった。しかも制限速度80km/h。マニュアル車好きは退屈しなくていいんじゃないだろうか。
マニュアル車で困ったのは坂道発進。最近はサイドブレーキが電子化しているため、教習所で習うようなサイドブレーキをひいたままクラッチつないで発進というやり方ができない。一応、車にはある程度の傾斜では自動的にブレーキがかかるように制御されているが、一度アクセルを踏み始めると解除されてしまうため、建造物にぶつかりそうな位置に停車したときの坂道発進はめちゃくちゃ緊張した。