『1/24 グッドスマイル 初音ミク Z4 2014 SUPER GT Rd.8 もてぎ 最終戦』を作る ― その4 ―

1/24 グッドスマイル 初音ミク Z4 2014 SUPER GT Rd.8 もてぎ 最終戦 制作の第4回目です。

過去の記事は以下を参照してください。
jupitrisonlabs.hatenadiary.jp
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今回は仕上げについて。長きに渡った連載*1もいよいよ終了?

細かいパーツの塗装について

前回の記事では面倒になり省略しましたが、細かなパーツの塗装についてちょっとだけ触れておきます。
足回りの部品(サスやブレーキ)、車内の部品などの外装に比べて目立たない箇所については筆塗りで対応しました。マスキングしてエアブラシで塗装しようと思っていたのですが、パーツ点数としては少量だし、細かい割に2色で塗り分ける必要があるなど準備や片づけの面倒さがあったので筆塗りにしました。
筆塗りをして気づいた点は、マスキングテープやマスキングゾルでマスキングをしたほうが良いのと、筆は面相筆や平筆がいくつかセットになっているものを準備したほうが良いということです。マスキングしたほうが良いのは、手ブレではみ出してしまうのを防ぐため、筆のセットを用意したほうが良いのは、塗装の範囲によって使い分けたほうが効率よく綺麗に塗ることができるためです。

以下は揃えておくといい塗装用具になります。

  1. モデリングブラシHFスタンダードセット
  2. Mr.うすめ液
    塗料の希釈に使います。
  3. Mr.マスキング・ゾルNEO
  4. Mr.リターダーマイルド
    塗料の乾燥を遅らせる添加剤です。レベリングうすめ液でもいいかもしれないです。

クレオスのサイトを見ていたら、便利そうな塗装アイテムがありました。

  1. Mr.ツールクリーナー 改
  2. Mr.ラピッドうすめ液〈特大〉

今度試しに購入して使ってみようと思います。

デカール貼り

デカール貼りは苦労しました。累計作業時間は8時間程度かかったと思います。ボディの95%ぐらいはデカールで埋まるので貼っている途中に、今回のプラモデルは塗装工程を頑張らなくても良かったんじゃないかと思いました。ただ、塗装面がキレイに均されていないとデカールを貼った時に凹凸がでてしまうと思うので、やはり塗装面はキレイにしておくほうがいいでしょう。

以下はデカールを貼るときに使用した道具です。

  1. デカールバサミ
    普通のハサミやモデラーズナイフでも代用可能だと思います
  2. 精密ピンセット

今回のような曲面への貼り付けが多いプラモデルでは、なかなか思ったように貼ることのできない場面が多かったです。ここが苦労した原因だと思います。一例としてフェンダーのような円形と曲面が合わさった面へ貼り付けようとすると、デカール自体に剛性があるのでノリの粘着よりも若干勝ってしまって剥がれてしまうということがありました。
製作中この辺りは諦め気味だったのですが、ネットで少し調べたところクレオスから出ているマークセッターやマークソフターを使うと上手に貼れるとのことでしたので試しに購入して使いました。これは大正解でした。貼り付け効率が大幅に改善されたことを実感できます。是非購入してください。

  1. Mr.マークセッター
  2. Mr.マークソフター

使い方は、デカールを貼る面にマークセッターを塗ってそれからデカールを貼ります。貼った後にマークソフターを塗ってデカールを柔らかくして、あとは綿棒などで軽く抑えて水分を取りデカールと面を馴染ませます。
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デカールを貼っていて気づいたこと

今までデカールを台紙から切り離すときは、台紙とデカールのギリギリをハサミで切って余白を残さないようにしないといけないのかと思っていました。でもギリギリに切らなくてもいいみたいです。なんと説明したら良いのかわからないので画像を使います。
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このぐらい余白を残して台紙から切り離しても、水につけた時に余白部分のノリ*2が溶けてデカールだけ残ります。
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こんな風にデカール部分だけになります。台紙から切り離す作業は案外疲れるので、もっと早く気付けていたらなあと思いました。

デカール貼付後のパーツ取り付けで気づいたこと

今回のプラモデルは、デカールを貼り付けた後に取り付けるパーツが何点かあります。何も考えずにMr.セメントで接着していたのですが、これは絶対ダメです。接着面が難しくて何度もMr.セメントを塗ってはパーツを接着という作業を繰り返していたのですが、Mr.セメントがデカールの塗料を落としてしまいます。幸いにも目立たない箇所だったので良かったのですが、デカールや塗料の上からMr.セメントを使うことはやめましょう。瞬間接着剤がいいのではないかと個人的に想像しているのですが、まだ一度も試していないので次回の製作で試してみます。

クリア塗装

デカールを貼り終えて2〜3日乾燥させた後はクリア塗装を行います。湿度の低い日を選んで塗装しましょう。今回の制作では土砂降りの日に塗装したおかげで、塗装面がエライことになりました。
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空気中の水分が多かったせいで塗料に水分が入ってしまい、塗装後は結露したような状態になってしまいました。乾燥後は水分が抜けて見事にゆず肌状態です。気をつけましょう。

その後、3回程度トップコートを重ね塗りしてみましたが、ゆず肌はそれほど解消しませんでした。

クリア塗装ですが、塗装後にペーパーがけやコンパウンドで研ぎだして鏡面仕上げにしたい場合は「Mr.スーパークリアー(溶剤系スプレー) 光沢」または「Mr.スーパークリアーUVカット(溶剤系スプレー) 光沢」を使用します(エアブラシを使う場合はMr.カラー GX GX100 スーパークリアー 3が評判いいみたいです)。そこまでしない場合は「トップコート(水性スプレー) 光沢」を使用します。

Mr.スーパークリアーには「スライドマークを貼った上から吹きつけないで下さい」という注意書きがあります。自分は塗った後にこの注意書きに気づいたのですが、今回の製作に関してはデカールに影響はありませんでした。Mr.スーパークリアーを使用する際は、不要なデカールに試し吹きをして様子を見るのが良いと思います。

最後の組み立て

クリア塗装して十分に乾燥させた後は、各部品を組み立てて完成させます。


途中、気合いが乗らずに放置していた時期もありましたが、なんとか完成までこぎつけることができました。ここまでお読みいただきありがとうございました。

*1:なかなか制作を進められなかった

*2:たまたま台紙の一部に水をこぼしてしまい、それでノリが溶けたことにより気づいた