RV-440KIのVPNサーバーに接続できないときは。
RV-440KIのVPNサーバー機能を使ってVPNサーバーを立ててみたけど、Windows10から接続できないというときは、下記の項目を確認しよう。
Windows10について
検証を行ったWindows10は、
- バージョン:1903
- OS ビルド:18362.86
である。
RV-440KIの設定確認
VPNサーバー機能は有効だろうか?
[詳細設定] > [VPNサーバー設定] を開くと、VPNサーバー機能の起動の「有効」にチェックが入っているだろうか?また、利用する接続先はインターネットに接続している接続先だろうか?
Windows10の設定確認
接続情報は正しいだろうか?
ユーザー名、パスワード、事前共有鍵は、RV-440KI側と一致しているだろうか?
ネットワーク接続の設定確認
[コントロールパネル] > [ネットワークの状態とタスクの表示] > [アダプターの設定の変更]を開くと、作成したVPN接続と同名の接続名が表示される。右クリックでプロパティを開き、セキュリティタブの下記の項目を確認する。
- 次のプロトコルを許可するがONになっているだろうか?
- 「チャレンジ ハンドシェイク認証プロトコル (CHAP)(H)」にチェックは入っているだろうか?
- 「Microsoft CHAP Version 2 (MS-CHAP v2)」にチェックは入っているだろうか?
VPNクライアントソフトを使って別のネットワーク接続を作成していないだろうか?
SoftEther VPNのクライアントソフトを使って、仮想LANカードを作成していないだろうか?
補足
Windows10の設定確認において、下記の確認事項は直接的に影響はない。
レジストリにAssumeUDPEncapsulationContextOnSendRuleを追加する
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\PolicyAgentに「AssumeUDPEncapsulationContextOnSendRule」を追加する記事があったが、この設定はあってもなくても直接的に影響はしない。
特定サービスの起動
サービスから確認できる「IPsec Policy Agent」と「IKE and AuthIP IPsec Keying Modules」を起動しておくという記事があったが、停止状態でも問題はない。VPN接続を開始すると、これらのサービスは自動的に起動する。
おまけ
RV-440KIのVPNは遅い
RV-440KIのVPNサーバーに接続した状態だと、インターネットが遅くなる。RV-440KIではMTUなどの通信に関係しそうな項目の変更はできないため、Windows側で設定を変更するのが良さそうだが、試した限りまだ改善していない。
SoftEther VPNでハマった
全然RV-440KIのVPNサーバーに接続できずに心が折れていたが、SoftEther VPNクライアントソフトで作成していた仮想LANカードを削除したらあっさり接続することができた。